梅雨まじか

今日は朝から雨模様だ。昨日までの異常な暑さが嘘のよう。天気予報によればもう梅雨に入ったと言っても過言ではないようだ。久しぶりのドンヨリした空が鬱陶しい。湿気もあってあまり気持ちの良い日ではない。
昨日から内館牧子著「終わった人」を読み始めた。私など主人公ほどの経歴はないが何となく分かる気がする。私は63歳で第二の就職をしたが、若い人達の中でどう振舞ったらよいのかかなり戸惑ったのを覚えている。なるべく目立たぬよう、かと言って無視されぬように今まで培ったノウハウを小出しにしながら、結局70歳まで働かせていただいた。
そして、これからのびのびと自由に人生を楽しもうかと思ったがそうは甘くない。老後の人生を謳歌できるのは潤沢な資金あってのこと・・・
私の場合フリーランスの時期が大半を占めていたので情けないことに年金が少なすぎる。若い時はそんなことは考えてもみなかった。
今更後悔しても遅すぎるのだが、現役の時は第二の人生のことなど毛程にも思っていなかった。自分はまだまだ人並み以上に仕事ができるという自負だけで満足していたきらいがあった。まだ、小説を全部読んだわけではないが、退職した主人公のプライドはよく分かる。
自分のつっかい棒はなんだったのか?それを外された自分はなに様なのか?自分の家族を含めて世間というのは元気な時の自分とは違った目線で自分を見ているのだなあということがようやく納得できる頃には、人生の最終コーナーを回りかけているものなのかも知れない。自分は終わった人なんだなあと改めて思う。
鬱陶しい梅雨空を眺めながらいつの間にか「お前そんなことも分からなかったのか」と自分に問いかけていた。

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